今年の春より、国際NGOのハビタット・フォー・ヒューマニティが、つくろい東京ファンドの居住支援事業に協力をしてくれるようになりました。
この秋には、つくろいハウス(中野区)及び、しいなハウス(豊島区)の修繕を手がけてくださいました。
この修繕プロジェクトについて、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン支援コーディネーターの栗田陽子さんに報告を書いていただきましたので、ご一読ください。

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ボランティア動員40名以上。修繕支援を実施しました。

 

2017年秋、特定非営利活動法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンの国内居住支援プロジェクト(PHW:プロジェクトホームワークス)は、つくろい東京ファンドの運営するつくろいハウスとしいなハウスの修繕をご提案し、40名以上のボランティア動員により修繕支援を行いました。

PHWは2017年の春からスタートした、国内の住まいの問題に取り組むプロジェクトです。このプロジェクトではボランティアが住まいの清掃支援、修繕支援などを無償で行っています。また、現在住まいを失って路上生活などを強いられている方たちの状況もまた住まいの問題の一つととらえ、新しい住まいへ繋げる活動を、つくろい東京ファンドと連携して行ってきました。

つくろいハウスは屋上からの雨漏りがあり、それにより傷んでしまった天井等の貼り替ええなどが必要な状態になっていました。また、しいなハウスは階段が急、出窓に柵があった方が安全であるなど、修繕支援をすることにより、より住環境をよくすることができると考え、修繕支援を行いました。

しいなハウスの出窓に柵を設置

これらの修繕支援活動に2017年9月から10月にかけて、総勢40名以上のボランティアの力を借りて実施することができました。ボランティア動員に際し、学生や一般企業へと幅広く声をかけました。みなさんは修繕のプロではありませんが、技術的には高いレベルが要求される作業でした。ですので、本プロジェクトの活動意義を理解してくださっている大工さんや一級建築士さんへ協力を呼びかけ、現場での指導・監督のもと大規模で本格的な修繕支援を実施することができました。

つくろいハウス雨漏り対応のため、学生ボランティアを中心に屋上を整備

ボランティアの方々からも大変やりがいがあったとのお声をいただき、この活動の意義を再確認することができました。また住まいの問題に関心の高い方が多く、活動への理解も大変深く、誠実な姿勢で臨んでくださったことが印象に残りました。そして活動の中で、シェルターを利用する方との交流場面も生まれ、より一層つくろい東京ファンドの社会的意義もお伝えすることができました。

住宅の専門家や一般ボランティアや学生、様々な方々に支えられ本格的な修繕支援の大きな一歩を踏み出すことができました。そしてボランティア活動を通じて、安全で衛生的な住まいが人の暮らしにいかに重要かをより広く伝えられたと思います。
まだまだ、始まったばかりのプロジェクトですが、これからもよろしくお願いいたします。

国内でボランティア(PHW)