コロナ禍での緊急支援活動を開始して、1年4ヶ月が経ちました。
国内の貧困をめぐる状況は改善するどころか、悪化の一途をたどっています。つくろい東京ファンドが連携関係にあるNPO法人TENOHASIが東池袋中央公園で定期的に実施している食料支援の場に集まる人の数は増加し続け、7月24日には392人の方が並ばれました。この数字は、リーマンショックの影響のあった2009年以降、最多の人数です。

そこに追い討ちをかけるように、東京五輪が強行開催された影響が出ています。
東京都が昨年4月以降に実施してきた住居喪失者への緊急宿泊支援(ビジネスホテルの提供)も、五輪開催の影響を受けたため、7月7日と16日に都内の生活困窮者支援団体の連名で緊急の申入れを行いました。
その結果、マイナスの影響は一定、抑えることができましたが、支援の現場で活動をする者にとっては、コロナと五輪の「ダブル災害」とも言える状況になっています。

今年6月~7月の報道とスタッフが書いた記事を以下にまとめましたので、ご参考にしてください。
引続き、当団体の生活困窮者支援活動への応援をお願いいたします。

個室シェルター事業へのご寄付は下記リンク先をご覧ください(クレジットカードとTポイントが使えます)。

コロナ禍で「今夜、行き場のない人」をだれひとり路頭に迷わせないために(つくろい東京ファンド)

【6月1日】ホームレス経験から再起 内田かずひろさんの絵本が復刊 多様性を尊重、記念Tシャツも販売:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/107812

【6月2日】コロナ禍の貧困「まさか自分が」 根強い生活保護の偏見:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP625T0ZP62UTFL008.html

【6月25日】外国人を医療や福祉から排除する日本の公的制度~コロナ禍で困窮に拍車 – 稲葉剛|論座 – 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2021062400005.html

【6月30日】僕が生きられる場所を探して(小林美穂子)
https://maga9.jp/210630-2/

【7月7日】五輪開催で住まいを失った人々が、ホテルを追い出される? “路上生活者排除”も… 支援団体が危惧する「最悪の事態」
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/olympics-side-effect

【7月7日】ホテル一時滞在の生活困窮者、五輪理由に退室迫られ…支援団体「居室確保を」と都に要望:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/115235

【7月8日】住居失った人の居場所確保が困難に 五輪影響、ホテル利用断られ | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210708/k00/00m/040/030000c

【7月16日】緊急事態宣言下で、ホテル退去を求められた120人。受けられる支援には自治体間で大きな格差が…
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/tokyo-covid-19-hotel

【7月18日】段ボールハウスから見えた五輪のひずみ 消えた264人:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP7L5J9CP7KUTIL01X.html

【7月23日】困窮者がオリンピックで宿泊所を出される事態に、支援団体が東京都に2度の要請/緊急配信BIG ISSUE LIVE「オリンピック期間に、誰も取り残さないために」 – BIG ISSUE ONLINE
https://bigissue-online.jp/archives/1079251129.html

【7月24日】(フロントランナー)一般社団法人「つくろい東京ファンド」代表理事・稲葉剛さん:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14984155.html

【7月24日】(フロントランナー)稲葉剛さん 「現場で公助が見えない。自助も共助も限界だ」:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/DA3S14984218.html

【7月24日】貧困パンデミック下の五輪は今からでも中止を――支援現場に深刻な影響 – 稲葉剛|論座 – 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2021072300003.html

【7月25日】生活困窮者「東京五輪は遠い世界」 食料支援に長い列 東京・豊島<ルポ コロナ禍のオリンピック>:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/119239

【7月28日】公助さん、出番です! 官民が協働したフードパントリーの報告@中野(小林美穂子)
https://maga9.jp/210728-4/

※つくろい東京ファンド代表理事である稲葉の新著『貧困パンデミック』が7月末に刊行されました。ぜひ多くの方に読んでいただければと願っています。
詳細は明石書店のサイトをご覧ください。

稲葉剛『貧困パンデミック―寝ている「公助」を叩き起こす』(明石書店)