平素から、つくろい東京ファンドの生活困窮者支援活動を応援していただき、ありがとうございます。

コロナ禍に加え、今春以降の物価・エネルギー価格の高騰の影響で民間の生活困窮者支援の現場は厳しさを増しています。

その一方、東京都ではコロナ禍で実施されてきた住居喪失者へのホテル提供が11月以降、制限される等、支援に逆行する動きが出てきています。

12月2日、新型コロナ災害緊急アクション、反貧困ネットワーク、つくろい東京ファンドなど都内の14団体は、東京都に対する緊急要請をおこない、生活困窮者への住宅支援など支援策の拡充を求めましたが、都からは前向きな回答を得ることができませんでした。都はネットカフェ生活者の実態を把握する調査の実施すら否定しました。

市民団体による東京都との交渉 「生活困窮者の東京都支援策強化についての緊急要請」 | 一般社団法人反貧困ネットワーク
https://hanhinkonnetwork.org/archives/1148

そこで、12月6日に再度、14団体で東京都に対して緊急要望書を提出し、文書による回答を求めているところです。再要請では、特にこの年末年始の緊急対策を要望しています。

行政の無策が続けば、この冬は例年にも増して厳しい状況になることが懸念されます。
ぜひ公的な支援策の拡充を求めるソーシャルアクションにご注目ください。

私たちは本来、貧困の解消に第一義的に責任を負うべき行政に対して、対策の強化を求めつつ、この冬も他団体と連携をして「公的なセーフティネットのほころび」からこぼれ落ちてしまっている人たちや制度そのものから排除されている人たちへの支援を進めていきます。

つくろい東京ファンドでは2019年より、東京都内の各支援団体が実施する緊急宿泊支援(ホテル提供等)を助成する「東京アンブレラ基金」を運営してきました。

今年11月14日には、コロナ禍での「東京アンブレラ基金」の実績(2020年4月~2022年4月、のべ771人の方に1830泊。詳細は下記リンク先にて)を発表するとともに、この年末年始も支援を継続するためのクラウドファンディングを始めました。
クラウドファンディングは12月31日まで継続していますので、ぜひ応援をお願いします(詳細は下記の画像をクリックしてください)。

また、昨年以降、外国籍で生活に困窮し、住まいを失ってしまった方、住まいを失いそうになっている方からのSOSが増え続けています。そのほとんどが「仮放免」状態にある方々です。

そこで、12月1日からは「難民・仮放免者を『ホームレス』にさせない!」を合言葉に、「りんじんハウス」開設に向けたクラウドファンディングを開始しました。
キャンペーンのページでは「りんじんハウス」プロジェクトの説明だけでなく、「仮放免」とはどういう状況なのか、なぜ生活に困窮するのかといった点についても解説していますので、ぜひご参考にしてください。

詳細は下記画像をクリックしてご覧ください。

この冬も、各団体と連携した緊急支援やハウジングファースト型の住宅支援を続けていきます。
引き続き、当団体の生活困窮者支援活動へのご支援、ご協力をお願いいたします。

ご寄付は、クレジットカード、口座からの自動振替、口座への振り込み、Amazonウィッシュリスト等で可能です。

つくろい東京ファンドのサポーターになりませんか?
https://tsukuroi.tokyo/donation/

Yahoo!ネット募金ではTポイントも活用できます。

Yahoo!ネット募金:コロナ禍で「今夜、行き場のない人」をだれひとり路頭に迷わせないために(つくろい東京ファンド)
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5320001

毎度毎度のお願いですみませんが、ご支援、ご協力をお願いいたします。

今年8月下旬~11月末の関連報道とスタッフが書いた記事を以下にまとめました(一部に、有料登録をしないと全文が読めない記事もあります)。ご参考にしてください。

【8月25日】災害激甚化で低所得者の生命を脅かす「住まいの貧困」 – 稲葉剛|論座 – 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2022082300005.html

【8月26日】コロナ禍で考える「住まいは人権」と「通信は人権」(稲葉剛)
https://ptokyo.org/column/post/15312

【8月31日】透明な存在、ネットカフェ生活15年の男性から見た社会(小林美穂子)
https://maga9.jp/220831-4/

【9月4日】生活保護の大きな壁「扶養照会」 都内28市区、実施10%弱~90%強と格差 「ばらつくなら廃止を」:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/199879

【9月4日】生活保護申請の「扶養照会」なぜ格差 「原則実施」が変わらないから 制度の前提に問題:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/199898

【9月27日】拡散した「国葬反対より外国人生活保護反対」 支援者「実情知って」 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220925/k00/00m/040/190000c

【9月28日】粗末に扱っていい命(小林美穂子)
https://maga9.jp/220928-5/

【10月14日】「分配」はどうなった 岸田政権の看板倒れ | | 稲葉剛 | 毎日新聞「政治プレミア」
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20221013/pol/00m/010/007000c

【10月26日】「いのちのとりで裁判」勝訴が暴いた国の欺瞞 – 稲葉剛|論座 – 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2022102400001.html

【10月26日】カップラーメン炎上が語るもの、バッシングにかき消された本意(小林美穂子)
https://maga9.jp/221026-2/

【10月30日】収入が二極化…フードデリバリー「体調崩し家を失った」悲惨な告白 | FRIDAYデジタル
https://friday.kodansha.co.jp/article/272216

【10月30日】横転して骨折、娘と困窮…31歳女性フードデリバリー「壮絶生活」 | FRIDAYデジタル
https://friday.kodansha.co.jp/article/272215

【11月26日】「生活保護おじさん」って何者? 芸人キャラで動画投稿続ける覚悟:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQCT3VJ0QCJULZU00P.html

【11月28日】「貧困に陥る層が多様化・拡大している」/ビッグイシュー基金・稲葉剛(ビッグイシューくまもとチームのイベントより) – BIG ISSUE ONLINE
https://bigissue-online.jp/archives/1081036344.html

【11月30日】「ダメ。ゼッタイ。」の無意味さ。いいかげんにハームリダクションに舵を切れ(小林美穂子)
https://maga9.jp/221130-3/

【12月9日】「3日食べてないの声」「餓死や凍死する人が」生活困窮者が直面する状況。年末年始に向け、必要とされる対策は
https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/tokyo-city-yearend-support