「ほしぞら医療班」

8月の「ほしぞら医療班」の活動をご報告いたします。
「ほしぞら医療班」は、TENOHASI(てのはし)が毎月第二・第四土曜日に開催している炊き出し相談会で医療相談を実施しました。

8月10日

配食には511人の方が並ばれ、医療相談にはのべ85件の相談がありました。うち、フットケアが12件、こころの相談が3件ありました。また、紹介状を一通発行しました。
ご参加くださったボランティアスタッフは、医師2名、看護師3名を含む15名でした。
フットケアでは、長らく足を洗っておらず爪を切ることもできていないと見受けられる方の対応もおこないました。

「ほしぞら医療班」8月10日の活動の様子。
医療相談の看板に、つくろい東京ファンドのマスコット、ぬいちゃんが描かれたロゴが貼られている。
「ほしぞら医療班」8月10日の活動の様子。
ボランティアスタッフが、利用者の方にフットケアの対応をしている様子。利用者の方はベンチに腰掛け、ボランティアスタッフはキャンプ用の小さな椅子に座って足の爪を切っている。

8月24日

配食には546人の方が並ばれ、医療相談にはのべ79件の相談がありました。うち3件がこころの相談でした。また、紹介状を二通発行しています。
この日は配食の列に並んでいる最中に具合を悪くされた方がおり、ボランティアの医師が対応しました。
また、ボランティアスタッフの方のご提案を受け、相談会に足を運ばれた方が憩える場として将棋コーナーを設けました。早速、将棋を指す方の姿がありました。
ご参加くださったボランティアスタッフは、医師5名、看護師1名を含む22名でした。

「ほしぞら医療班」8月24日の活動の様子。
医療相談の看板に、つくろい東京ファンドのマスコット、ぬいちゃんが描かれたロゴが貼られている。
「ほしぞら医療班」8月24日の活動の様子。
日が暮れて暗くなった公園。いくつかのブースでランタンを灯しながら相談対応が行われている。
「ほしぞら医療班」8月24日の活動の様子。
日が暮れて暗くなった公園。机に設置されたライトの灯りを頼りに将棋に興じている様子。

今年の夏、東日本は統計開始以来トップタイの暑さであったというデータの通り、8月の炊き出し相談会では熱中症が疑われる症状のご相談が多くあり、適宜、経口補水液や水分、冷却シートなどをお渡ししました。
また、配食の列に並ばれている最中に具合が悪くなる方も出るなど、酷暑の影響は非常に大きいものでした。
9月に入りましたが、暑さが和らぐのはしばらく先であるとの予報も出ており、引き続き熱中症への警戒を呼びかけるなど、注意しながら活動を進める必要がありそうです。

緊急支援

8月の緊急支援の対応件数は71件でした。
そのうち、「せかいビバーク」の新規利用が17件。面談対応・宿泊/食糧支援・申請同行などを含む伴走支援が47件ありました。
加えて、他団体とのネットワークからつながった方や、オンラインでの相談対応が7件ありました。
下記のグラフはおおよそ半年間の「せかいビバーク」利用者の年齢傾向をまとめたものです。
参考までにご覧ください。

「せかいビバーク」の半年間の利用者の傾向をまとめた図。
10〜19才:4.1%/20〜29才:23.3%/30〜39才:24%/40〜49才:25.3%/50〜59才:15.8%/60〜69才:5.5%/70〜79才:2.1%

「ほしぞら医療班」の活動や、緊急支援などをはじめとして、つくろい東京ファンドは今後も活動を続けてまいります。
引き続きのご支援、ご協力、またご注目お願いいたします。