2月8日(日)に衆議院議員選挙の投開票が行われますが、選挙戦では、昨年の参議院選挙同様、外国人に関する根拠のないデマが流され、排外主義が煽動されるという事態が生じています。
1月26日、つくろい東京ファンドは、移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)、外国⼈⼈権法連絡会、反貧困ネットワークなどとともに「衆議院選挙にあたり排外主義の煽動に反対する緊急共同声明」(11団体の共同声明)を発出しました。
衆議院選挙にあたり排外主義の煽動に反対する緊急共同声明(2026年1月26日)
声明発表にあたって開催した記者会見では、つくろい東京ファンド事務局長の大澤優真も発言しました。
大澤は1月23日に政府がとりまとめた「外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」の問題点についても言及。「対応策は、特に社会保障について明らかにミスリードなところがたくさんある。不安や憎悪を煽っている。不安や憎悪を煽られない、煽らせないということを報道機関や報道を見ている方々にお願いしたい」と訴えました。
この記者会見の模様は、各メディアでも報道されました。
《2026衆院選》「冷静に事実を見て」 外国人との共生を掲げる11団体が、排外主義の煽動に反対する緊急共同声明を発出|生活ニュースコモンズ
デマはデマだと何度でも――排外主義に選挙を利用させない | Dialogue for People
政府の「対応策」には様々な問題点がありますが、生活困窮者支援の取り組む私たちが最も懸念することは、外国人の生活保護について「行政措置の対象となる者の見直し」を進めるとの記述が盛り込まれたことです。
外国人への生活保護については、現状でも在留外国人の半数以上が準用措置の対象から外されており、準用の対象者であっても制度利用にあたっての権利が保障されていない等の問題があります。
今後、準用措置の運用がいま以上に厳格化されるようなことがあれば、さらに制度から排除され、生命や健康を脅かされる人が増えることは必至です。
稲葉剛(つくろい東京ファンド代表理事)が幹事を務める「生活保護問題対策全国会議」は、1月29日、「根拠なく外国人の生活保護利用を厳格化する政府方針に反対する緊急声明」を発出しました。こちらもあわせてご一読ください。
根拠なく外国人の生活保護利用を厳格化する政府方針に反対する緊急声明 -生活保護問題対策全国会議
http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-530.html
ぜひ多くの方にこの問題に関心を持っていただき、それぞれの立場から「制度のはざま」を広げようという政治的な動きにストップをかけてくださることを呼びかけます。
つくろい東京ファンドは、この冬、「制度のはざまにある日本人・外国人の住まいと健康を支えたい!」と題した寄付キャンペーンを実施しています。
厳寒の中、私たち困窮者支援団体のもとには国籍・世代を問わず、住まいを失った生活困窮者からのSOSが寄せられています。
私たちは「制度のはざま」をさらに広げようとする動きに抗いながら、国籍や世代で線引きをしない困窮者支援活動を続けていきます。
引き続き、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
スタッフ執筆記事&インタビュー
この間、つくろい東京ファンドの各スタッフが執筆をした記事や取材協力をした報道を紹介します(全文を読むには登録が必要な記事もあります)。
【12月17日】飯を食って、布団で寝て…47歳男性の願いは「普通の生活」 増える現役世代のSOS 支援現場で見たリアル:東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/456140
【12月17日】生活保護基準の引き下げ違法 厚生労働省の「対応策」 | | 稲葉剛 | 毎日新聞「政治プレミア」
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20251217/pol/00m/010/005000c
【12月24日】生活保護費一日1000円窓口支給から2年、桐生市は生まれ変わったか?(小林美穂子)
【1月3日】「生活=ワイド」排除でなく外国人と対話を|新潟日報
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/755875
【1月8日】つながる日常・多文化トーキョーのいま:/困窮者にも支援の手 食事提供や住居相談 「つくろい東京ファンド」 /東京 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20260108/ddl/k13/040/021000c
【1月14日】群馬県桐生市 生活保護行政の「健全化計画」 | | 稲葉剛 | 毎日新聞「政治プレミア」
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20260113/pol/00m/010/006000c
【1月15日】「新宿ダンボール村」写真展 貧困問題考える契機に 22日から | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20260113/k00/00m/040/131000c
【1月22日】少数派含めた「私たち」へ 「命と健康」で負のトランプ効果に抗する:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/AST1N0TYLT1NUPQJ002M.html
【1月23日】「いのちのとりで訴訟」原告に謝罪せず 厚労省が生活保護基準引き下げをめぐる最高裁判決への対応を説明|生活ニュースコモンズ
【1月27日】「食事を抜くのは日常的」極貧生活の外国人たち、働くことも禁止され…迫害からやっと逃れてきたのに 日本政府は見て見ぬふり、支援は民間に丸投げ -共同通信
https://news.jp/i/1385907458215215806
【1月28日】立ち退き強制執行中に執行官ら“2人”殺傷 漂流する若者たち トイミッケ代表・佐々木大志郎さんに聞く。(小林美穂子)
