毎日新聞に「困窮者も一緒にご飯を 『お福わけ券』好評」という記事が掲載

2019年6月14日付け毎日新聞東京都内版にカフェ潮の路の紹介記事が掲載されました。

困窮者も一緒にご飯を 「お福わけ券」好評

メッセージ欄「対話」の場に 練馬 /東京

 

懐具合に余裕があってもなくても、一緒においしいご飯を食べよう--。困窮者を支援する一般社団法人つくろい東京ファンド(稲葉剛代表理事)の「カフェ潮の路」(練馬区豊玉南1)で、後に来る誰かのために食事代を立て替える「お福わけ券」制度が好評だ。開店2年余りで、700円券の購入・利用が1500食分を突破した。【遠藤拓】

「お福わけ券、まだありますか」。そっと尋ねる客に、スタッフがにっこりうなずく。日当たりのいい全18席の店内。昼時は大勢が肩を並べ、日替わりランチ(500円)や特製チキンカレー(700円)に舌鼓を打つ。

お福わけ券は欧米のホームレス支援陰に広がる「Pay it Foward」をまねた、店ならではの取り組み。カフェはつくろい東京ファンドの活動で路上生活から脱却した人たちも地域の人たちも来られる場所を目指し、2017年4月に開店した。

お福わけ券は700円と200円の2種類。在庫があれば誰でも、1日に1枚ずつ使って食事ができる。使った人には「余裕ができたら買う側に」と呼び掛けている。

「欧米式」との違いは、買う人と使う人がメッセージを記す欄を作ったこと。双方が、相手の存在をより具体的に意識するためだという。使われた券は店内に掲示し、フェイスブックでも公表する。

1500枚目の700円券が売れたのは、プレオープンも含めて204日目の5月16日。券はその日のうちに使われた。また200円券は、同日までに435枚が使われた。

1500枚目を購入した練馬区のNPO理事、富高頼子さん(68)は「寄付する側にとっては、相手の顔が見えないようで三重、人と人のつながりを感じられる」と評価する。お福わけ券で食事をしたヨシさん(仮名、60歳)は「ここに来ればいろいろな人と話せる。憩いの場です」と照れくさそうに笑う。

カフェのコーディネーター、小林美穂子さん(50)は「これほど券のやりとりがあるとは思わなかった。紙の上とはいえ『対話』の場を作れたのがよかったのかも」と振り返る。そのうえで「路上生活経験者だけでなく、いろいろな人たちが出入りする場所を目指す。ひとりぼっちの人が来やすい場所にしたいし、こんな取り組みが広がるきっかけになれば」と意気込む。

カフェは火、木曜の週2回営業で休むことも。お福わけ券はオンラインショップ(http://www.tsukuroishop.tokyo/)からも購入できる。

※関連記事:【カフェ潮の路】2019年6月の営業日のお知らせ(25日、27日はお休みです)

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