わたしたちはセーフティネットの修繕を続けています
「つくろい東京ファンド」は2014年の発足以降、「セーフティーネットのほころびを市民の力で繕う」を合い言葉に、さまざまな事情で住まいを失った方々に対して、ハウジングファースト型の住宅支援事業を展開してきました。
7室の個室シェルターから始まった住宅支援事業は現在、他団体との連携事業を含めると都内54室まで拡大しています。コロナ禍ではITを活用した新規事業も次々と立ち上げ、難民・仮放免者への住宅・生活支援も始める等、活動の幅や対象が大きく広がりました。生活保護の扶養照会問題や入管政策など、「誰一人取り残さない社会」を実現するためのソーシャルアクションにも力を入れています。
代表 稲葉剛の想い
つくろい東京ファンド代表理事である稲葉剛は、24歳の時、新宿の路上生活者のコミュニティ「新宿ダンボール村」に出会い、ここで「ホームレス」と呼ばれる人々が次々と路上で餓死や凍死、病死へと追い込まれていく現実を知りました。「路上で人が亡くなるような社会は間違っている」という想いを抱いたことをきっかけに、路上生活者を支援する活動に飛び込み、以来、路上に暮らす人々に声をかけていく夜回りや生活保護の申請支援、行政や立法への働きかけなどを通して、貧困ゆえに人が命を落とさざるをえない状況を変えようと活動を続けてきました。そして2014年、一般社団法人つくろい東京ファンドを立ち上げ、代表理事に就任。制度の狭間に取り残された人々を支えるため、さまざまなプロジェクトを展開、社会を変えるアクションを続けています。
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